実はカメラよりもリコーのTシャツプリンターが欲しい

昨夜はリコーGR3お披露目の関係者イベントがあった。めったにそういったイベントには出かけないのだが立派な招待状に贈呈品の引換券がついていたので行ってみることにした。

リコーGRとは昔から縁があってデジタル化する前のフィルムGRからずっと使っている。いや、その前のR-1というGRの原型モデルからだ。 R-1のデザインそのままに高性能レンズを装填したのがフィルムGRで、長徳さんのアイディアだったそうだ。

僕にとってリコーはキヤノンについで長く使い続けているメーカーということになる。そういえばリコーのニ眼レフ、リコーフレックスも使って伊tことがあるな。

デジカメとなった初代GRDはたしか2005年に出たはず。GRDショックと言いっていいくらいの人気で、どのパーティに行っても記念写真を撮るためにポケットから出てくるカメラはGRDだった。写真家達と飲み屋に行くとテーブルの上はGRDだらけ。プロが使うコンパクトデジカメの定番となった。

2013年にはセンサーが大型のAPSCになったGRが出て画質は大幅にあがり、ほぼ完成と言っていいくらいのものになった。2016年にはGR2が発売されるが一部マイナーチェンジのようなものだった。

「もうGRは出ない」とうわさされていたが先月GR3が来春発売されるという発表がありGRファンを喜ばせた。フルサイズになるのかが注目されていたがセンサーはAPSCどまり。手ぶれ補正がついて液晶モニターは大きくなった。ボディサイズは横幅が小さくGRD4と同じくらい。そのかわりストロボはなくなった。

フルサイズにしてボディを大きくする方向ではなく、コンパクトカメラらしく小さくする方向に向かったのは正解だと思う。カタログデータよりも実利を取ったということだろう。

昨夜もある雑誌の編集長と話をしていたときに、カメラの性能はセンサーとレンズのバランスだという話になった。GRはレンズ交換しないタイプだからセンサーとのマッチングがベストを追求できる。GR3のカタログ用に撮られた写真の大型プリントが展示してあった。発売前のベータ版にも関わらず、これ以上の画質というのは必要ないんじゃないかというものだった。


パーティは大盛況で、同世代の写真家が大勢きていて同窓会みたいな感じだった。なんとなくみんな年相応になっていて、ついに話題に血圧と血糖値とコレステロール値が入り込んできた。というわけだからカメラもレンズも小さい方がいいという話しになる。

昨夜はたくさん記念写真を撮られたがポケットから出てきたカメラはGRじゃなくてすべてiPhoneだった。さて、帰り際にいただいた贈呈品は小型バックとGRデザイン手ぬぐいと小物。iPadが入る小さなバックを探していたのでラッキー。手ぬぐいは銭湯通いに使える。

GRヒストリーの小冊子にGRD3のカタログ用に撮った僕の写真が1枚使われていて、それを見たら懐かしくて胸がキュとなった。