今週末から始まるH3期は若干名募集中です。初回お試し歓迎です

ワークショップ2B&Hサイト 結構充実してきました。

workshop2bn.themedia.jp

 

週末はワークショップH2期と3期の間を利用して川村美術館ツアーをやった。良い天気にめぐまれて、お昼は芝生の上にお弁当を広げてとピクニックみたいだった。環境といい、展示物の量といい質といい、本当に良い美術館だ。

 

日曜日は帰りがけに原宿でやっていた」写真集飲み会」というアートブックフェアに寄ってみた。今年は毎年行われていた「東京アートブックフェア」がなくなってしまった。一説によれば人が集まりすぎて開催できなくなったという。それだけ人気のイベントになっていたのにもったいない。一昨年に出てみたのだが週末の人の入りはすごかった。

 

「写真集飲み会」ももう3年くらい続いているんじゃないだろうか。行ってみたら大賑わいだった。知っている出版社や写真家も多く出ていた。

 

ここ数年写真集の形というものが大きく変化してきている。たとえば一冊の本の中で紙の種類を変えてしまうとか今までそんなことはできないと思われていたようなことなど、デザインもそうだが、内容も従来の写真世はまったく違っている。写真だから対象物はあるのだが、写っている対象物にまったく依存していない。テキストもないし、写真が自立している。

 

面白い本がたくさんあって、つい「これいくらですか」と聞いてみるのだが家の本棚にもうスペースはない。だいたい3月に数百冊を処分しているのだ。でも先週買ってしまったけど。

 

本当にどうしようか最後の最後まで悩んだのがこの2冊。

 

伊丹豪「Photography 」

http://www.flotsambooks.com/SHOP/PH03470.html

 

以下サイトから抜粋

これは見開き2枚で見せる写真ではなく、1枚の写真を見せるための本です。1枚の写真を見るという体験はどういうことでしょうか?

人間の視覚は広く、1枚を見ようとしても周りにあるものを含め、その1枚を見ています。なるべく周りにあるものの存在を意識せずに、1枚の写真に向き合うように考えました。

その結果、この本は左上に向かってページをめくります。頭の位置と視線の位置を変えることなく、集中して写真を見ていても最後までめくることが可能です。 写真の並べ方や順番で、何かを伝えるというようなことは考えてないので、1000部全て順番が違います。私は写真とは端的に目の前のコピーだと思っているので、本にするときに、その写真を束ねれればよかったのです。私や、あなたが見知っているはずのものの精巧なコピーは、実際に見ているものに限りなく近い何か別ものです。それこそが写真であると私は考えます。

 

 

山谷佑介「into the light」

https://www.tandmprojects.com/products/into-the-ligh

 

以下サイトから抜粋

「Into the Light」は山谷佑介自身が家庭を持ち、他人の「家」に興味を持ったことをきっかけに東京郊外の住宅街を深夜に赤外線カメラで撮影したシリーズ。無機質であるにもかかわらず、住人とともに変化を続け、人間の営みとは切り離すことができない「家」は、不可視光線に反応する赤外線カメラを使っても、もちろん覗くことはできない。覗き込むことのできない諦めや苛立ちと、それでもなお人間の営みを覗いてみたいという欲求は、「見ること」と「見られること」を強く意識させた。他者から見られるということに恐れを抱く反面、日々多くの情報を目にしている私たちは、より多くのものを見たい・知りたいという要求が増しているという矛盾を抱えている。深夜の住宅街に漂う、自己と他者との圧倒的な隔たりの中で、他者の領域に足を踏み入れ撮影することに対して山谷は、「自分と世界との隔たりを感じさせながらも、妙な居心地の良さを感じさせた」と語る。

 

 

見ていて思ったのだが、自分がブックフェアに参加していれば間違いなく買っただろうということ。参加することで意識が変わってくるから。グループ展とブックフェアは見るより出たほうがいい。なので来年は参加してみようと思っている。