ルデコの季節がまたやってきた。3月25日火曜日からグループ展が始まる。
積み重ねがきかないからいつも一から始まる。半年かけてようやく形になって、展示が終わるとまた振り出しに戻る。その繰り返しで10年だ。
今日はお休み。何の用事もなかったので、お使いをすませてコニカミノルタギャラリーへ中藤毅彦写真展「PARIS」を見に行く。
よく「日本人の撮るパリの写真なんて意味がない」というが、中藤さんの写真はそうではなかった。あの粗粒子のザラザラ感が、パリの街にものすごくよく合う。今まで東欧のシリーズが一番だったけれどパリのほうが合う。
中藤さんもそう思っているらしく「今まで多くの人が撮っていたパリを自分が撮る意味があるのかと思っていたけれど、やってみたらはまった」と言っていた。
そして「東京はデジタルのほうがいい」とも言っていた。彼はライカモノMモノクロームを使っている。「出力はどうしてるの?」と聞いたら「撮るには撮っているんですけど出力をどうしたらいいか悩んでいて」。
ライカMモノクロームは最高のカメラだと思うが最終出力をどうするかはやはり難しいようだ。
パリで出版された中藤さんの写真集を予約注文した。表紙がない。180ページが綴じられないまま紐でくくられている。日本では考えられないスタイルで面白い。大きなZINみたいな感じ。RCのオリジナルプリントもついている。
11月に出す自分の写真集をどのようにするか毎日考えている。色んな写真集を見てはアイディアを練っているところだ。
これが一番面白い。