ハンバーグのタイカレー風味、ほうれんそうのおひたし。

ずっと借りっぱなしだったコンタックスNマウント24-85ミリのEOSマウント改造品を返すことになった。本当にいいレンズだった。

カナダのおじさんが個人でマウント改造を商売にしているそうで、電子絞りはもちろんAFもちゃんと作動する。しかも速い。色のりの濃い好みの味付けだった。もう一度使いたいがレンズ自体は手に入っても改造に1年近く待たねばならない。

レンズを返してしまったらEOSを使い続ける気が失せてしまった。買ってから1年、今なら高く売れる。箱もとってあったから買い取りに出してしまおうと考えた。

ソニーから24-70F4という魅力的なズームレンズが出た。売ったお金でα7をもう一台とそのレンズを買うのはどうだろうと思ったのだ。近頃はα7が好きすぎて仕事もα7だけ使ってキヤノンはバックの中に入れっぱなしなことがほとんどだ。

中野Fカメラの買い取り見積もりは183000円だった。純正ストラップがないからこんなもんんだろう。下取りに出して新しく買うと10パーセント下取りが上がる。すると差額ちょっとでαセットを買うことができるではないか。

査定が出てα7を見せてもらおうと思ったら、お店のカウンターで大学時代の先輩にばったり出くわした。頭を冷やすのにちょうどよかったので2階のお店でお茶を飲むことにした。

先輩は僕が学生時代からずっと世話になっているカメラマンだ。写真家じゃなくて映像も撮る職業カメラマン。大学入学当初オリンパスを使っていた僕がキヤノンを使うきっかけになった人でもある。ふたりとも30年以上キヤノン一筋で仕事をしてきた。

映像を撮る先輩はソニーの良さをよく知っている。α7にも興味はあると言っていたが今日買ったのはEOS-Mのダブルズームキットだった。「渡部、やっぱりキヤノンだよ。お前もずっと使ってきたんだろ」

そういわれてみると僕の人生の大半をキヤノンで生きてきたことになる。AE-1、A-1、F-1、NewF-1、T-90、EOS-1、EOS1n、D60、20D、5D、5DMark2、5DMark3、、、

先輩と会ったのも何かの縁だ。別れた後α計画はやめにしてEOS用のズームレンズを買うことにした。評判のいい24-70F4IS。これでちょとすっきりした。まだまだキヤノンには頑張って働いてもらわないと。