生バジルをペースト。パスタ、リゾット、何にでも合う最強トッピング。

暑い日が続いている。まだ7月なんだけどな。

先週土曜日は、銀座72ギャラリーTIP主催のレビューサンタフェ報告会だった。今年日本から参加した6人全員(東京3人、京都、札幌、高知)が集まることができ、それぞれが感じたレビューの様子を話した。

パネラーの中には今月アルルのレビューにも参加した山縣さんやヒューストンのレビューを以前経験した荻野さんもいるので、海外レビュー事情のような感じだった。

こんな話で人が集まるのかと思っていたら、予定人数を大幅に超える50人近くが集まって驚いた。その中には先ほど東京で行われたIMAのレビューを受けたという方も何人かいて、ポートフォリオレビューというのが浸透してきているのを実感した。

僕が今回一緒にサンタフェに行った鈴木光雄さんにポートフォリオレビューの存在を教えてもらったのが2006年頃。そのとき日本人で海外レビューを受けたことのある人は数えるほどしかいなかったはずだ。

日本においてのポートフォリオレビューは、以前からニコンサロンユーナのためのものは存在していたが、あくまでニコンサロンに応募するためのステップのようなもので一般的ではなかった。

それが今年に入ってあちこちで開催されるようになって、ちょっとしたブームになってきた。

2000年以前、もっと分かりやすく言うとネットが普及する前に「写真作品」を制作しているという人は限られた存在だった。その頃は情報のほとんどが口伝で、しかるべき写真関係の周辺にいなければ何も知ることができなかった。情報はほんの一部でしか共有されていなかったムラ社会だったのだ。

それがネットの普及によって、海外にだって自由にアクセスできるようになった。レビューでもコンペでもアワードでも作品をアップロードするだけで簡単にエントリーできる。以前はギャラリーやコーディネーターが介在しなければ海外に作品を持って行くのはほぼ不可能だった。

しかし今ではサイトで見たといって、海外のギャラリーから直接オファーが来る時代なのだ。今回聞きに来てくれた人の中にもそういった経験を持つ人がいた。

ネットによってムラは壊れ、情報は誰でも共有でき写真作品を制作する人の裾野は劇的に広がった。写真家を名乗る人は年々増え続け、日本での経験がなくて海外で活躍する人も多くなってきている。制作するものにとって誰にでも可能性がありそうな気がする時代だ。

将来「2013年が変わり目だった」と言われるのかもしれない。