一度5DMark3を使ってしまうとMark2には戻れないね。

Amazonで「da.gasita」が安定供給されたとアナウンスしてから3日で在庫11冊がなくなってしまった。それでまた品切れ。

Amazonの良さは手数料無し送料無料だし、一度登録してあればワンクリックで注文できる手軽さにある。写真集のように大きさがあるものはAmazon依存率が高いから重要だ。

しかし一度切れると追加が中々入りづらいようだ。新品中古が高値をつけて売られていたりする。商売だからとがめる気はないが、まだまだ在庫は山となっているわけだし。

そこで僕が手伝っている「公園写真館」で振込手数料無し、送料無料で扱ってもらえるようになった。

http://okuribito.exblog.jp/16994837/

サイン入り、ローライのイラスト付き(笑)

年内10冊が目標。すでに3冊が売れたそうだ。「da.gasita」の売れ方はかなり良い。「印刷がすごい」とあちこちで言われている。

内容は始めてモノクロ写真に接する人でもすんなり入っていけるはず。

上記サイトには山形美術館の学芸員が書いてくれた新聞書評がテキスト化されて載っている。写真集を買ってくれたかたも、まだの方も是非読んでください。

昨日はその「公園写真館」のスタジオを借りて撮影。日本舞踊の女性を撮った。

もともとこのスタジオのライトの基本セッティングが僕が作った。自分が持っていた機材を運び込み、新たに追加し僕の20年分の経験を元にライトを組んだ。教科書のライティングとは違う、現場で培ったライトだ。

モデルさんを立たせて全体を見渡すとライトの位置が以前と微妙に、普通なら気づかないほど微妙に変わっている。一目で調整を重ねた感じが伺える。このスタジオには3人のカメラマンがいる。一人は若いが経験豊富なコマーシャルカメラマンだ。

スタジオのライティングはデリケートなところがあって、そのスタジオにに合うように基本のライトの角度をほんのちょっとだけずらす。そのずらしが写真に大きく影響を与える。

モデルさんに入ってもらうと、露出計でチェックもせず指定された絞りで一枚撮影してみた。自分のEOS5DMark2を持っていったのだが、スタジオのMark3を使わせてもらうことにした。ここにはペンタックス645Dもある。

カメラはケーブルでメインPCに接続されていて、シャッターを切るとwifiiPadに転送表示されるようになっている。iPadは2台用意してあってカメラマンとモデルがそれぞれ見れるようになっている。

メインPCはMacで、現像ソフトはキャプチャー1、モニターはハードウェアキャリブレーション対応機種。プリンターはエプソンキヤノンの最新最上位機種。B0まで伸ばせるキヤノン最新のプロッターまである。とても地方の駅前ある写真館とは思えない設備だ。

iPadでは若干明るめと思えたのだが、Macのモニターではピッタリだった。iPadの明るさを調整してMacに合わせる。

ライティングは完璧。かなり練り上げてきているのが分かった。ライティングの調整がいらないから後は気持ちよくシャッターを切るだけ。

和服の襟などはiPadで逐一チェックできる。背景を変えて2パターン撮影。かなりスムーズな撮影となった。

セレクトはモデルさんと一緒にiPadで顔の部分だけ拡大しながらチェックしていく。気に入ったもの数枚をすぐにプリントアウト。キャリブレーションが取れているからモニターで見たままの絵が出た。

ここのスタジオは宣伝材料のプロフィール写真などを撮るのにちょうどいい。例えば個人企業の人のfacebook用のトップページ写真とか。

来年からやってみようと思う。希望があれば是非ご連絡を。

今まで媒体依存で仕事をしてきたが、これからは対個人を考えている。考えてみれば写真集やプリントを販売するのも基本は対個人なわけだ。