そろそろ仕事がひと段落しそうだな

撮影後の後処理を事務所でやっていたら、あっというまに8時半を過ぎていてあわてて家に帰った。遅い夕ご飯を家族で食べ終わると、妻が今日はケーキがあるという。

甘いものは何かと口にするが、餡子物が近頃多かったので珍しいなと思っていた。出てきたケーキは小さな丸いいわゆるホールケーキで、なにやら上には飾りがある。。僕は思わず「なんでこんなの買ってきたの?」当然の疑問だ。

そのとき妻はカッと目を見開いて(ドラマでよく見るけど本当にそうなるのね)「もしかして私の誕生日だっていうこと忘れてる?」

ああ、結婚生活でやってはいけないことをついにやってしまた。丸いケーキが出てきた時点で勘をもっと働かせるべきであった。そういう土壇場の勘で今まで生きてきたというのに、、、

娘は自ら働いたバイト代で買ったi-podシャッフルをプレゼントとして用意していた。「お父さんほんとに忘れてたんだ」あきれる娘と冷ややかなな妻、そしていたたまれない自分。

そのケーキは甘すぎておいしくなかったけれどもちろん黙って食べた。

近頃写真展のDMをよくいただくが、申し訳ないのだが中々見にはいけない。行こう行こうと思っているうちに会期はあっという間に過ぎていく。そんな中でちょっと気になるDMがあった。

四谷三丁目のトーテムポールギャラリーでやっていた島田亮写真展「煤と砂金」だ。http://tppg.jp/past/other2010/pastshimada.html

タイトルとDMに使われている写真が目を引いた。どんなものを撮っているのかそのタイトルと写真からは何も分からないが気になる。普段はめったにしにのだがスケジュール表に会期を書き込んでおいた。

仕事が早く片付いた日の夕方にギャラリーへ行ってみた。会場には作者がいて僕が作品を見ていると後ろから直立不動で様子を伺っている。そこへそこへ写真家の大西みつぐさんも来たもんだから彼の緊張はこっちにまで伝わってきた(笑)気になるよなあ。

聞けば最初の個展だそうだ。学校の先生である有本さんに薦められての展示。東北を何度かに分けて回って撮影したものだ。ドストレートでなんのてらいもなくまっすぐに見ている。

写っている人物が皆いい顔をしていた。