芋煮鍋に新米のお餅

小林紀晴ビューイングは40名近くを集めて高円寺『プラットフォーム』で行った。ガード下ながら立派な空間で、様々なイベントを行う場所らしい。

今まではワークショップ内で行っていたビューイングを今回はディズフォト通信と一緒にやることになった。

写真家小林紀晴の学生時代から現在までの写真を順を追って見せてもらう。新聞社時代の写真もあった。初期代表作『アジアンジャパニーズ』が生まれる経緯から全てを捨てて1年間ニューヨークへ。そしてテロを経験してからの写真はまるで別人のプリントに見える。

変わるものと変わらぬもの。小林紀晴が撮ってきた20年分を2時間で見せてもらった。

ビューイングの進行を僕が務めたのだが、話をしているうちにストーカーじゃないかというくらい彼の写真展や写真集を見ていたのに気がついた。そして見ていて理解が欠けていた部分が話を聞くことで埋まっていく気がする。

毎回ビューイングで一番楽しいのは間違いなく僕だと思う。大好きな写真家を前に、参加者をダシに普段なら聞きづらいことも聞けてしまう役得。写真展のトークショーより広く作家の全体像を見ていくのが僕の考えるビューイングだ。

その後居酒屋に場所を移し小林さんを囲んで夜まで話が続いた。そこでの話で驚くようなエピソードがたくさんあった。ああ、もったいない。