お昼、吉野家の牛丼とトン汁

昨年アシFが出てから何度か次のアシスタントを、と考えたが、このご時世だし、デジタルになって撮影がひとりでもできるようになったからアシスタントの募集はしないことにしていた。

この1年間は海外の撮影も多かったから大した支障もなく、必要な時だけ助けを呼ぶ形にしていた。知り合いのカメラマンに聞いても「アシスタントは必要な時だけ呼ぶ」というものが多く、専属アシスタントを雇っているカメラマンは少なくなってきている。

それでもたまに「アシスタント希望」のメールが届くこともあるが、直接会って事情を説明し「残念ながら期待にそえない」とすべてお断りしていた。

しばらく前からなんとなく「9月になったら何か環境が変わりそうだなあ」と漠然と思っていた。単なる勘なのだが、今までの経験でいくと何かあるなと思っていた。

勝手に「いい仕事がくればいいな」くらいにしか思っていなかったのだが、意外なところで変化があった。

アシスタント希望のメールがあったのでとりあえず会うことになった。いつものように今の写真業界の話をしてお断りしようと思っていたのに、いつのまにか話込んでしまって「それじゃうちにくれば」ということになった。そんなこと言うなんて自分でびっくりだ。

決め手は社会人経験があって、中国留学経験があり北京と大連に2年住んでいたということだ。

2年間で語学を習得した成功体験を持っているのならカメラマンに必要なスキルも得られるのではないかと考えた。

それに自分にないものを持っている人は尊敬できる。アシスタントは家族より密に時間を共にするからそういったことはとても大事。

ともあれ昨日からアシIが誕生した。しばらくはアシスタントというより書生といった感じだ。

毎回アシスタントが変わると面白いように仕事が変わる。さてアシIはどんな仕事を呼んできてくれるのだろうか。