金目鯛の煮付け。

10日夜に帰国。

ギリシャのミコノス島から成田までは、ほぼ24時間かかる。でもラッキーなことにビジネスクラスにアップグレードしてもらうことができた。今のビジネスクラスって座席が完全にフラットになるのね。ものすごい楽ちん。

今回はヒオス島、サントリーニ島、ミコノス島、世界遺産のデロス島を巡ってきた。

毎朝、日の出とともに起きて撮影を終えてホテルの自分の部屋に戻るのが12時過ぎ。日本じゃ考えられないくらい働いた。

編集者もライターもコーディネーターも凄い人ばっかり。何が凄いって経験も機転も体力も兼ね備えている。ライターの女性なんて世界で行ったことのないところはないんじゃないかというほど。

小脇にかかえたバックからは魔法のポケットのようになんでも出てくる。お醤油にワサビにショウガに柚子胡椒。カリカリ梅にレモンにカッパえびせん。

船で酔って青い顔をしていると、さっとバックの中から酔い止めの薬トラベルミンが出てくる。トラベルミンなんて小学校以来だが劇的に船酔いにきく。

飛行機の乗り遅れ、ホテルトラブル、取材不許可、毎日のように降りかかるトラブルを笑い飛ばしてしまえる彼女のバイタリティのおかげで取材中なんの不安も感じずにすんだ。

リゾート地で恥ずかしかったのだがカメラマンベストを着用して撮影。デジタルとフィルムを使い分けながら島を撮影していった。

さっそく今日ポジフィルムを現像にだして仕上がりを確認する。ラボのライトテーブルに並べる時はいつでもドキドキする。

デジタルで同じカットは撮っていて確認ずみなのだが、フィルムだと別物のように写っている。

そのなかで1枚、ルーペを覗いていて声をあげてしまったカットがあった。絶対デジタルでは無理というほどの鮮やかさ。ヴィヴィッドなのに嘘っぽくない。

10日間苦労したかいがあった。