日曜日の午前中に帰国。
今回のイタリア行きは直行便がとれず、ヒースロー経由のBA便だった。
ところが往路の成田でオーバーブッキングなのでアリタリアに変更して欲しいとカウンターで告げられた。その代わり直行便になるし、お詫びとして2万5千円を支払うという。
断るる理由は何もない。直行なので4時間以上時間が短くなって、お小遣いまで出るのだ。幸先がいい始まりとなった。
ローマに入り翌日フィレンツェへ。メディチ家由来の場所を中心に寺院や美術館を撮影した。3日間撮影しピサへ。
「ピサの斜塔」を見た。本当に斜めっている。下のほうはかなり無理がある構造だ。
ローマに戻り最後に撮影したのはバチカンサンピエトロ大聖堂の展望台。ローマを一望するカットで終了。今回は朝から晩までずっと仕事だった。気持ちがいいくらいシャッターを切った。
東京に戻り、何より心配だったのはフィルムのこと。「カメラが壊れていたら、露出が違っていたら、X線の影響を受けていたら」心配は尽きない。
久しぶりにラボに直接現像を出して仕上がるまで待っていた。こんなことは何年ぶりだろう。
仕上がりは上々。フィルムって本当にきれいに写ると実感する。デジタルに慣れていると空の色やハイライトのグラデーションに驚く。
100本のフィルムを重い思いをして持っていったかいがあった。
毎日ずっとイタリア料理を食べ続けた。海外の撮影で一度も中華が入らなかったのは初めてかもしれない。
やっぱり麺がおいしい。味付けは濃い目だ。特にローマは塩っけが強い。
一流リストランテから食堂まで、どこで食べても、毎日食べても飽きない。
最後の夜に食べた頬肉を使ったカルボナーラは絶品だった。