今回は重量制限のためパソコンを持っていかなかったのでRAWではなくすべてJPEGで撮影。4ギガのカードで全てをまかなった。撮影枚数は700枚だ。途中途中で編集者のパソコンに落としている。
ホワイトバランスは最新ファームアップにより発売時よりかなり正確になった。それでも若干マゼンダが強く感じられたので設定をG方向に-2、ブルー方向にー1に変更している。ホワイトバランスの方向を細かく簡単に変えられるのは便利だった。
色はナチュラルよりVIVIDのほうがいいとE-3を使っている人から教えてもらっていた。
帰国後パソコンで確認したところ、条件が整った場所では非常に好結果が得られたが、ハイライトの分量が多くなると全体的にメリハリが薄れてくる。同じシーンをフィルムで撮ったものと比べると顕著だ。
暗い場所での撮影ではディディールは豊富だが最大黒レベルに甘さが感じられる。これもフィルムの黒にアドバンテージがある。
ブツ撮りや料理での撮影ではいい結果が出た。ただし、ホワイトバランスが、同じ白のお皿なのに、乗っている料理の種類によってばらつきが出た
本来はRAWで撮って補正をかけるのが正しいのだろう。そこまですればもう一段クオリティが上がるのは想像がつく。
5Dでも通常はRAWで撮影し修正を加えている。今回はE-3のポテンシャル全てを引き出す使い方ではなかったかもしれない。
でも今回一番大事なのは「写っていること」。その点ではカメラの剛性もあり、安心して使い切ることができた。
9月のギリシャ撮影はどうしようか、早くも悩んでいるところだ。