5月からアシスタント不在のため、人手が必要な時だけTAROに臨時で手伝ってもらっている。
朝、TAROから電話があった。「今事務所の前ですが渡部さんどこですか。集合11時でしょ」
「何言ってるんだ、撮影明日だろ」
「エッ、渡部さん確かに今日だって言ってましたよ」
スケジュール表を見たら僕が一日間違っていた。冷たい汗が背中を伝う。今日はタレント撮影の日だ。大慌てで事務所に向かい、現場に10分遅れで到着。「いや〜道が混んでて」
TAROに頼んでおいてよかった。やぱりひとりだと危ないな。
来週のギリシャ取材の打ち合わせで編集部へ。イタリア号が出来上がっていた。表紙、中扉を含めて30ページ以上撮影している。ほとんどがフィルムでの撮影。大きなポスターも645のポジから印刷している。
ギリシャもフィルムにすることにした。ただし35ミリ。島と島の移動を繰り返すため極力荷物を減らしたい。その代りと言ってはなんだがフィルムはベルビアを使うことにした。100Fのほうではなくてベルビア100。
べルビア50は出た当時使っていたが100になってからは初めて使う。400以外の感度を使うのも久しぶり。
ナチュラルな表現はEOS5Dに任せて、ヴィヴィッドな風景はフィルムを使う。
デジタルで一番弱いのはヴィヴィッドな表現だと思う。なので今回の使い分けとなった。
自宅でパッキングしてみる。体重計に載せて機内持ち込み制限をクリアできるように何度も出し入れ。
着替えがなければいいのにと思ってしまう。