日曜日は事務所に色々な人が集まってくる。暗室を使う人、バライタ印画紙のプレスをする人、相談事に来る人、新しいカメラを見せに来る人、そして写真を見せに来る人。
ワークショップのグループ展を9月に控え、参加者は制作途中の写真を見せに来る。
それを大きなテーブルに広げ皆で見る。いったい何が写っているのか、なにを写そうとしているのか。そしてその中からコアだと思われる写真をセレクトしていく。
1枚1枚見ていたら分からないものも並べて見ていくと気がつくことが多い。だから120センチ×180センチのテーブルが必要なのだ。
37歳の時に一年発起してスイミングを始めた。2年間毎週2回レッスンを受け、なんちゃってバタフライまでできるようになり、平泳ぎはマスターズ水泳にエントリーしようかというところまで入れ込んだ。
近頃は泳ぐ機会が少なくなったが一度覚えた水の感覚は抜けることはない。
「旅するカメラ3」でも書いたが2年前激流にもまれたときに冷静でいられたのも訓練のおかげだった。
何かを覚えるのに遅すぎることはない。ということで英語の参考書を買ってきた。個別レッスンのほうがいいのは水泳の時で分かっているが、とりあえずきっかけが欲しかった。
47年間、英語を必要としてこなかった。ホテルでレストランで空港や駅で、単語を並べてなんとかしてきた。
ここにきてそうも言ってられなくなってきた。いまさらと思う。多分無理かとも思う。でもやらないよりはやったほうがいいんじゃないか。
いつまで続くは分からないが、やろうと思ったことは、これまでもなんとかしてきたのだ。