CP51への愛

ワークショップ19期の募集は終了しました。ありがとうございます。20期は3月第1週からのスタートです。

大全紙まで対応している大型カラー現像機CP51は、水洗乾燥までやってくれるためとても便利だ。現像液定着液の自動補充機能もついている。

薬液は1層につき6リットル。大量の液で処理するため劣化が少なく安定した仕上がりが得られる。

新聞紙大のプリントが六つ切りと同じ手間でできるのだ。

ただ、メンテナンスが大変だ。4つ有るラックの中の数10本のローラーのどこかが汚れているとプリントに筋のようなムラだおきる。

洗っても洗っても汚れは出る。いったん出始めると収集がつかなくなる。昨年オペラシティであった「ティルマンズ写真展」ではそのローラーの汚れがそのまま作品になっていた。

ほとんどの人は気がつかなかっただろうが、まさに「筋ムラ」そのものだったのだ。

暗室の大改造にともなってCP51も分解掃除することになった。CP51を愛していると言ってはばからないOが責任者となって丸2日かけて掃除をおこなった。

酢酸の液にラックを沈めて汚れを剥離させ、続いてローラーを分解して内部を磨き上げる。

今までどこが原因かはっきりしなかったのだが、第一水洗層の内部にべっとり汚れが付着しているのをOが発見した。

定着液で落ちた銀が沈殿して汚れとなって溜まっていたようだ。

徹底した掃除のおかげでCP51は完全復調したはず。Oの愛はCPを蘇らせたのだ。