ちょっとは涼しくなったような。
渋谷ルデコでのワークショップ2Bの展示は終盤戦にさしかかる。土曜日パーティをして日曜日の17時に終わり撤収が済むとまた白い壁に戻る。
するとこの1週間は存在しなかったような気持になる。そして出展者はしばらく使い物にならなくなる(笑)でも確実に写真を楽しむ力はついているはずだ。
今回の展示はカラーモノクロ半々くらい。フィルムとデジタルは9:1。カラーも含めてすべて自分でプリントしている。
カラープリントには自動現像機と呼ばれるラッキー社製のCPと呼ばれる機械が必要になる。カラーペーパーを自動で搬送し現像と停止定着の液を通す。
2Bができてからほぼ10年、大四つ切まで処理できるCP-31は3代目、大全紙までのCP-51は2代目を使っている。
現在使っているものは、どちらもすでに壊れる寸前。CP-31はなんとか4代目となる程度のいい中古を仕入れることができたが、CP-51はその巨大さゆえ市場に出回ることはめったにない。1代目を手に入れた経緯は「旅するカメラ」に書いた。2代目は知人の写真家から整備済みのものを購入した。
このままでいくと確実にCP-51は1年以内に動かなくなりそうだ。CP-31でもいいのだが、51のほうが処理液が多くて仕上がりに安定性がある。
ちなみにCP-51の定価は120万円!ライカMモノクロームとキヤノン5DMark3を買ってもまだおつりがくる。
ところが「Amazonに新品が激安で出てますよ」と教えてくれる人がいた。検索すると確かに出ているではないか。しかも送料無料。価格は185000円。なんと85パーセントOFFの表示が。乾燥ユニットも15万円ほどで出ている。
買える値段だ。「すぐに買う」をクリックせずにとりあえずカートに入れた。
5年前なら即決である。ところがコダックはつぶれる寸前だし、富士フィルムだっていつまでカラー印画紙を供給してくれるかわからい。だからCP-51の投げ売りなのだろう。
と考えると悩む。買うべきか、見送るべきか。在庫は1台のみ。
キヤノン5DMark3を買うつもりでいた。それが先か、CP-51が先か。カメラマンとしての仕事が大事かワークショップの暗室が大事か。ちなみに現在僕はカラーの作品はほぼ作っていない。
関係者にいろいろ聞くと営業写真館の多くはまだ印画紙プリントだから後数年は大丈夫だろうという話。
悩みに悩んでいるところへSから「ニコンの審査が通りました」と知らせが届いた。彼女には2Bの暗室番を手伝ってもらっている。Sの作品は67のカラーだ。
というわけできっかけができた。つまり新品のCP-51を購入。
やっちゃった。