江古田に新しいラーメン店「一心」好みだ。

製品見本として展示してあった50万円の塩ビ流しが銀一の倉庫に眠っているということで、佃島まで見に行ってみた。

メジャーを持っていって流しの大きさを計ってみたら、横幅2メートル、奥行き70センチもあった。水洗のための漕も別についている極めて本格的なやつだ。

「大人っぽい」思わず呟いてしまった。コマーシャルフォトの暗室特集に出てきそうな感じだ。合羽橋で買った今までのステンレスの流しが子供に見える。

大人に憧れたので即決。本体は安くしてもらえたが配管と設置の工事費が怖い。

ワークショップの人がヨドバシに売っているバライタ印画紙全種類のテストをしてみた。各種類を濃度が同じになるように露光時間を調整しスナップとポートレートの2種類をプリント。現像液はコダックデクトールだ。

イルフォード、フォルテ、ベルゲール、ケントメア、フォマ、フジレンブラント、オリエンタル。

その中で一番好ましいと思えたのは意外やフォマ。フォルテのフォルテッツオもいい。ベルゲールは黒のしまりがいい。明らかによくなかったのが国産老舗メーカー。つぶれ気味のシャドーにとび気味のハイライトだった。

引き伸ばし機との相性も大きいだろうが、全体的な傾向が見えて面白かった。どの印画紙もハイライト部分の描写に不満が残る。

明日から四谷三丁目のギャラリー「ルーニィ」で大学時代の同級生中島恵美子の写真展が始まる。彼女もモノクロバライタプリント。お互い学生時代は……だったのにね。

中島恵美子 写真展「クオリアー光の記憶ー」

 生まれて初めて手にした一眼レフカメラは、オリンパスペンFTだった。あれは今から何十年も前の小学校の遠足でのこと。父から借りたカメラは、私の手の中でずっしり重く、少し大人になったようなきがしたものだった。
 以来、写真は私の生活の一部となり、現在の花に囲まれた暮らしの中で、花や空を撮ることを通じて、一刻一刻変わり行く時を、その場の空気や光を印画紙の上にとどめることに夢中になっていた私はハーフサイズのカメラのことを思い出した。そして隣同士の2コマを1つの画面にプリントすることにより、永遠に続く瞬間は私だけのものになり、遠く過ぎ去ってしまう定めの時を今につなぎ止めることができるような気がした。

会期   2006年10月31日(火)〜11月5日(日)(月曜休館)