ドライダウン

来年2月からの写真展の期日が迫ってきている。会場壁面の見取り図を見ながら最終的なセレクトを固めた。

急ぐのには訳があって、明後日から11日間東京を離れることになっている。戻った時にはもう年末。年明けにはプリントが仕上がっていないとマウントする時間がないのだ。

先日試したベルゲールの印画紙だが、乾燥すると思っていた印象と大きく違って見えた。

ドライダウンという現象で、水に濡れた状態より、乾燥するとハーフトーンからシャドーの部分の濃度が濃く見える。

ドライダウンの出方は印画紙によってまちまちで、その癖を覚えないと意図するトーンが出てこない。

アグファは比較的ドライダウンが少なく、使いやすいため使っていた。ベルゲールはというと、濡れているときにはハイライトがきれいなのだが、乾燥するとグレーにかぶったようになってしまう。

コントラストは高めで、濃度の調整が難しい。ただし中間調の解像力の高さは魅力的だ。

今日も4カット20枚を試し焼き。濃度とコントラストと現像時間を微妙に調整しながら焼いてみた。

なんとか目処がたてばいいのだが。