アグファとベルゲールその後

2月に写真展なんてやるもんじゃない。プリントのことが気になって正月気分になれない。1月3日から暗室に入った。

年末ベルゲールの印画紙で、1枚の雪の写真を3日間かけて30枚以上プリントしてみた。

1回、1回印画紙を乾燥させてコントラストと濃度を詰めていった。これで大丈夫だろうと完成品を作ったのだが、翌日フラットニングして見てみると、中間調はいいのだが、大事なハイライトの部分がかぶったように見える。。3日かけてなんとかOKプリントを作ったが、どうしてもヌケが悪い。

これで納得しようと思えば十分きれいなのだが、以前のアグファで焼いたものと比べると明らかにハイライトの立体感が違う。

正直ベルゲールとアグファがこんなに違うとは思ってもみなかった。シャドーから中間長のメリハリはベルゲールのほうがある。だから黒が基調のモンゴルの写真にはぴったりだったが、白が基調になる米沢の冬の写真にはまったく合わない。

ベルゲールを使い倒す気だったが、ノイローゼになりそうだったのであっさりギブアップ。アグファの印画紙を持っている知り合いに、六つ切りと大四つ切りを分けてもらった。これで一安心。

3日の日に焼いた雪の米沢は納得できるものになった。コントラストの感じがつかめれば後は楽になれる。

年末のモヤモヤがようやく消えた。