Macと『写真』

朝=自家製カレーパン、トマトスープ/夜=親子丼、無限キャベツ、納豆、味噌汁

朝起きたらMacbook Proが突如リリースされていた。最初なんだかよくわからなかった。6月くらいに出るもんだとずっと思い込んでいたけど、それにしても1月って早くないか? 今使っているのが2019年生のインテルMac最終系で、その時点でスペックてんこ盛りにしたのに、最近はスペック不足を痛感している。試しにカートに入れて値段を試してみた。16インチモデル、4Tストレージ、メモリ32Gで572800円! ここに3年保証をつけるとプラス5万以上。カメラも高いがPCも高い。毎日使うもんだし仕方ないか。無金利だから24ヶ月で割った方がいいんだろうか。雑誌『写真』の3号 が届いた。テーマは「写真と文章」。編集長村上さんの序文がよかった。

「英語のSPELLには言葉という意味のほかに魔法、呪術といった意味合いもある。言葉無くして写真を語ることはできず、写真と言葉はどちらも世界との距離を示すツールで、記号であると同時にその連なりが人と人を結びつけ、時には人の心を揺るがし世界を憂う多様性複雑さをつなぎ止める力を含んでいます」(序文より)

口絵は川田喜久治。90歳の新作だ。きちんとインタビューも載っている。他の口絵にも内林さんが考察を載せているのがいい。僕も西田航さんと対談させてもらった。写真系YouTuber同士の話は、これからの写真家という存在について。

<2022年1月19日の日記から>

昨日の日記が普段の数倍アクセスがあった。何でだろう。たいしたことを書いたわけではないのに。インスタもバズってるわけでもないし。謎だ? さて、ハッセルブラッドX1D2のセンサーが汚れてきたので原宿のショールームでクリーニングしてもらう。その間にデモ機を触り倒し、先日出たばかりの「ハッセルブラッド80周年モデル」を見せてもらった。世界限定800台。907に30ミリレンズとグリップ、外付けファインダーがついて170万円! ライカも高いがハッセルも負けてないな。気になるのは僕が使っているX1D2の後継機。フジフィルムとのラージフーマットカメラが1億画素を出しているから、間違いなくハッセルブラッドでも出してくるはず。いまの5000万画素で十分足りているのだが、どんな写りか試してみたいもんだ。その後、新宿MAPカメラで、パナソニックS5セットを売却。他にも複数台持っていて、最近は出番がないソニーZV1なども。査定の間に階下のソニーブースを見ていたら、品薄のα7SⅢがあった。35万円ちょっと。α7Ⅳをまだ使っていないのにね。でもカメラマンの習性として同位置機種を2台持ちたい欲求があるから、いずれはね。まずはα7Ⅳを使ってみないと。帰りにヨドバシに寄って、新しいレンズの保護フィルターとNDフィルターを購入。ここでもカメラを触り倒す。キヤノンEOSR3を初めて触った。見かけより軽くてびっくり。凄まじい連射速度。さすがだね。

<2003年1月19日の日記から>

昨日は娘の「バレエ」の発表会。娘と妻を車で都立大学まで送り届ける。都立大学跡地に図書館、体育館、ホールなどが集まった複合施設が新しく出来ていて、そこを借りてやるらしい。小さいホールでこじんまり、かと思っていたらプロが使うような1000人収容の大ホールでやるという。たかが子どものバレエの発表会にしてはすごすぎないか? リハーサルの時間が結構あって、本番まで時間があいたので、近くに住むカメラマンの友人Oの家に遊びに行く。彼とは同い年で出身地もすぐ近く、フリーカメラマンになった時期もほとんど一緒なら結婚したのも同じ頃。フリーになりたての頃知り合い、いくら働いても日当15000円の時代から、降って湧いた様なバブル時代、そして不景気なこの頃までと、ずっとお互いの仕事を見てきた。彼は「輝け! 日本で忙しいカメラマンランキング」でいくと、おそらく250位くらいには入っているのではなかろうか。とにかく知っているカメラマンの中で一番忙しい。どれくらい忙しいかと言うと、北海道ロケから戻って羽田で着替えとフィルムを受け渡し、そのまま沖縄ロケに行ってしまうくらいである。ある時、僕がすごく忙しい時期があって、たしかひと月22本の仕事をした時だったと思う。自慢げに「イヤー、今月はいそがしかったよ」と彼にいうと「俺は今月たいしたことなかったなあ」という。「勝った!」と思い、彼に撮影本数を尋ねたら、なんと「25本」だった。25本でたいしたことのない生活をしているとは。以来、撮影本数を自慢するのはやめにした。彼の事務所部屋をのぞくと、そこはまさにコンピュータールームだった。ざっと見ただけでMacのG4デュアル、パワーブックG4、DELLのハイスペックマシン、ニコンのブローニーフィルム対応スキャナ、17インチツイン液晶モニター、エプソンのプリンターが2台、デジカメがニコンD-1とフジのS2PRO。デジタル撮影の割合が多いというのも納得。夕方から発表会。親バカに徹して「EOSD60」で娘の舞台を撮る。感度1000で撮るがとてもきれい。デジカメは条件が悪くなればなるほどフィルムに対してアドバンテージを保てる。悪いが、会場でオフィシャルで撮っているカメラマンよりあがりはいいぞ。なにせ彼らの使っているのは感度800のネガカラーなのだから。