『浅草キッド』

朝 野菜のトマトスープ、バケット

おやつ あんことアイス

夜 鯛の香草焼き、キャベツの塩昆布和え、玄米炒飯、味噌汁

朝ご飯を食べていたところに松本の写真集の校正刷りが届く。まずは表紙を含む人物と風景が8点。シート状に印刷されたものを広げて朝の光で確認。いい感じだ。顔色もいい。マット系の紙を選んでいるので、シャドーの階調がどう出るか心配だったが大丈夫そうだ。ここでダメだと最後までダメ。だから校正刷りを見るのは緊張する。午後にZOOMで担当者と打ち合わせ。お互い安堵の表情。最後の詰めとしてテキストサイズやフォントの確認。ここにはまだ改善の余地がある。そして最後の撮影は1月上旬。寒いだろうなあ。

午後に渡邊浩行さんがやってきて2B Channnelの収録。渡邊さんには定期的に来てもらって写真の話をしている。毎回、特に打ち合わせもなく、90分くらい話をして、それを力技で編集しなんとかする(笑)。年末年始に聞いてもらえるようにするために即作業。とはいえ2日はたっぷりかかりそう。今年もギリギリまで編集が続きそうだ。

夜にNETFLI Xで『浅草キッド』を見た。クリスマスにやってきた新人映画監督が面白いというので気になっていた。この映画の監督は劇団ひとり。過去にも自分の小説を元に映画を撮っていた気がする。『浅草キッド』は師匠と弟子の話。売れていく弟子に落ちていく師匠。でも弟子はずっと弟子で、師匠はずっと師匠。弟子の活躍は悔しくて嬉しくて。ドラマの中で師匠が妻に「新しいコント考えたんだよ」って言うシーンがある。なんだか自分も同じこと言いてる気がする。

<2010年12月29日の日記から>

今日はお客さんがくるからイベリコ豚の豚シャブ。

昨日は暗室と事務所の大掃除。アシIと元アシFが手伝ってくれて7時間びっちり。1年間何かと溜まった不要なものがゴミ袋にして10袋以上。基本的に2年使わなかったものは全て処分。その対象にフィルムカメラのペンタックス645Nも含まれる。長年働いてくれた645Nもすっかり出番をなくしていた。次の働き場所をもとめて新年会の景品になることに決定。交換レンズは下取りに出すか。しかしこの部屋中の荷物の山はどうだ。昔は一部屋で収まっていたのが場所が広がるにつれ、その分荷物も凄いことになってくる。すでに来年9月から留学でアメリカに住む気になっているので、片付けながらIとFとがこの場所はどうするんですかと聞いてくる。どうしたらいいのか自分でも決めかねている。
1、全てを処分して何も残さない。
2、暗室だけは残す。
3、暗室と2Bの両方を残す。
今のところ3つの案が考えられるが、1案の場合、帰国後プリントすることも、ワークショップをもう一度開くことも難しくなる。2案はコストは年間60万円くらい。帰国後プリント制作は今と変わらず行える。3案になると、帰国後再びワークショップを開くことも可能だが、維持費が180万円くらいかかる。いずれにしても問題がある。コストのことを考えれば1案だが、2案も捨てがたい。でも暗室だけ残してもしょうがないし、帰ってきたときのことを考えると。いやここはやっぱり全てを捨てて・・・・堂々巡りの考えがグルグル。まあ決まるもんが決まらないと仕方がないのだが。
大掃除が終わり、夕ご飯を彼らと食べているときに、IとFに留学についてのレクチャーを受ける。Iは中国に2年間、Fはアメリカに6年間住んでいた。海外に一人で住むってどんな気持ちなんだろう。ココロは夢見る50男になっている。