写真と睨めっこ

朝 ホットサンド、野菜スープ

夜 土鍋で里芋、大根、豚肉を煮込んだもの、餃子

午前中からずっと机の前。撮影だけではなく「写真的解決」が仕事なのでメールとメッセンジャーとLINEに入ってくる連絡を整理しながら、松本の小冊子用の写真を選んでいく。朝方に束見本が届いたので、レイアウトを決めて普通紙にプリントしたものを張り込んで見本を作らなくてはならない。それをデザイナーに回して最終的にレイアウトしてもらう。今回は好きなようにやっていいので張り切りすぎて空回り状態。イメージはあるけど、うまいこと収まらない。もう一度全てのカットを見直しはじめてしまった。撮る枚数は少ないからいいようなものの、ピントがビシビシあって、1秒間に30コマも撮れるようなカメラを使ったら、あとで大変なことになる。映画のスチール撮影を今年の2月にした時に、ソニーのα9Ⅱを使ったのだが、撮影枚数が多すぎてセレクトが大変だった。ハッセルで撮ると物理的に枚数が取れないからセレクトは楽。写真と睨めっこしながら、1日が過ぎてしまった。その間、頼まれた原稿を2本書くのが息抜きみたいな感じになっている。短い文章なら日記を書き続けているから、最初に頭で考えなくても書き出してしまったらそのまま続けることができる。最近は写真を撮っている時間よりも文章を書いている時間の方がずっと多い気がする。

 

<2015年11月12日の日記から>

Facebookのタイムラインにパリフォトの書き込みが増えてきた。メッセンジャーにはSからオフパリフォトのY.P.F(屋久島フォトフェスティバル)ブース設営の様子の写真が刻々と上がってきている。2007年にビエンナーレに出た時は、誰も海外事情を知らないから、パーティに何を着て行ったらいいのかさえ誰にも相談できずに悩んだことを思い出した。

8年で随分と状況は変わってきたもんだなあ。今ではY.P.Fオーガナイザーの千々岩さんのように、東京では一度も写真を展示したことがないのに、ギャラリーがついてパリで個展を開き、プリントを販売している若い写真家が珍しくなくなってきた。日本ではプリントが売れないというのが分かってきて、若手が積極的に海外のマーケットを攻めているということと、海外のギャラリーが日本人に興味を持ち始めてきたという両面がある。この場合やっぱり英語は必須で、千々岩さんはドイツ語まで話せる。彼の英語は理路整然としていてどの国の人にも誤解を与えない話し方をしている、日本語より分かりやすいことがあるくらいだ(笑)またメッセンジャーに画像が送られてきた。今度は動画だ。やっぱりパリに行けば良かったかなあ。でも無理なんだよなあ。でも楽しそうだなあ。