朝 「ヨコイのソース」で玄米パスタ
夜 餃子、キムチ、納豆、白米、豆腐の味噌汁
日記を見てくれている人から「ヨコイのソースって何ですか?」とよく聞かれる。
名古屋近郊でしか手に入らない「あんかけ胡椒味パスタソース」のことで、ちょっとした中毒性がある。
適当に野菜とソーセージでも入れて軽く温めればOK。てっきり愛知県で有名なのかと思えば名古屋中心部でも手に入らず、意外と地域限定なんだそうだ。
とここまで書いて、もしやとAmazonで「ヨコイのソース」で検索したらちゃんと売ってた。
これでいつでも注文できるが「名古屋でしか手に入らない」という希少さが味に深みを出していたかも。
もともと喫茶店のメニューだったらしい。「名古屋あんかけ文化」の結晶。
写真集制作の相談を受ける。最近の出版社が出す写真集としては、定価2000円のものと、税込5000円くらいの価格設定が多いようだ。2000円のものは3000部、5000円のものは600から1000部を制作することが多い。
となると、全部売り切って300万円から600万円の売り上げ。ただし、書店流通した場合、出版社に入ってくるのは、総売り上げの約半分。経費で一番大きい印刷費は、部数にはほとんど関係なく150万円から250万円くらいかかる。
だから商売としての旨味はほとんどなくリスクばかり大きいので、大手の出版社が写真集制作に乗り出すことは、蜷川実花か石川直樹くらいメジャーな存在でない限りほとんどない。今は書店流通を通して写真集を売るのはかなり難しい。基本は手売り。そのため規模が小さく、小回りがきいて直販の販路を持っている出版社だけが写真集を出版している。
最近では、手軽に誰でもオンライン印刷で写真集を制作できるから、作るのは簡単になった。でも売るのは難しい。本屋さんに写真集を置いてもらうことで売れるという時代はとうに終わって、個人的なネットワークで広げることが重要になってきた。
SNSやYoutubudeで3万人以上のフォロワーがいる人なら、300部くらいはすぐに捌けるから、一部からでも注文できるオンデマンド印刷を使って定期的に出すことも可能だ。
以前は写真集を出すことで存在を知ってもらうことができたが、今は認知度が高い人でないと写真集も流通できない。良い写真集(歴史的に残す価値がある)と売れる写真集はイコールではない。でも売れないと残ることも難しい。
<2013年9月10日の日記から>
名古屋での朝食はコメダでシロノワール。あずきをトッピング
しまなみ海道に入ってからはずっと雨。
しまなみ海道の大島に2泊し、尾道に渡った。映画でよく知る町だが、来たのは初めてだった。
ケーブルカーに乗ってお寺を見て、街並みを散策しようと思ったら雨。傘をさしていても濡れるくらいだ。
そうなるとアーケード街を行ったり来たりくらいしかできない。せっかくここまできたら、ということで雨を承知で鞆の浦まで車を出した。宮﨑駿監督が長逗留してポニョが生まれた港町だ。
尾道から1時間くらいで着く。運よく雨が上がり歩くことができた。20年前に来たかったなあ。
その間尾道はずっと雨だったらしい。翌日は尾道から島根に抜けるつもりだったが天気予報では山陰地方は大雨注意報が出ている。しかたがないので一日早く戻ることにした。
尾道から神戸に寄ってギャラリータントテンポに行き、名古屋で友人とご飯を食べるつもりが、どうやら雨雲と一緒に動いてしまったようだ。高速道路でものすごい豪雨になって、前が見えないほど。まるで川の中を走っているようだった。
神戸をあきらめ、名古屋に着いたら携帯に「緊急避難情報」が。今すぐ避難しなさいって言われても着いたばかりだし。
なんとかホテルに入るも、友人との夕食会は当然中止。
翌日東京に戻り11日間の旅は終了。結局晴れたのは火、水、木の3日だけ。全走行距離2500キロ。
車で四国まで行けたので九州も大丈夫なんじゃないかと思った。
月曜日、撮影した22本の現像が上がった。25本かと思っていたら22本の数え間違いだった。
ベタ焼き作ってじっくり見る。
いつもと同じようなものが写っている。意識は変えたつもりでも体は変わらないというか。2枚くらい残れば上等。