来週17日金曜日から屋久島フォトフェスティバルがはじまる。
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準備作業はすでに佳境に入っているんだろうな。2015年の第一回の時は、一週間前に現地に入って飛行場から作業の場になっていたギャラリー田平に挨拶に行くと、そのまま作業を手伝うことになった。
その日からプリント、額作り、搬入設置と毎日毎日朝からずっと働いた。最初からそのつもりだった。
招待作家ということで呼んでもらってはいたが、事前の打ち合わせの時に初めてのフォトフェスティバル運営にてんてこ舞いであることがよく分かった。
そこで妻とSに頼んで一週間前に3人で現地入りをしたのだ。なぜか?間違いなく楽しいからだ。こんなチャンスはめったにない。
言ってはなんだがお手伝いだから何の責任もない。毎日現地ボランティアの人達と釘を打ちボードを切っての肉体作業は「おとなの文化祭」そのもの。僕は2Bのグループ展で搬入の楽しさを知っている。責任がなくて、しかもその大型版だから楽しさは数倍になるわけだ。
夕方6時、日が暮れると作業をパッとやめてみんなと飲みにいく。働いた後のビールがまずかろうはずがない。汗をかくことで僕たちは屋久島に場所を作ることができた。
そして迎えたオープニングパーティーの日、始まりの合図の屋久島太鼓が演じられるとウルっときた。横にいたオーガナイザーの千々岩を見ると号泣していた。それを見てまたウルっとくる。
3人にとってこの経験は、どんな旅よりも強烈な体験となった
以前パリで開かれたフォトフェスティバルに参加した時、昼のアーティストレセプションと夜のオープニングパーティーは華やかで素晴らしいものではあったが、心からは楽しめなかった。そこに自分の場所がないのだ。
だから次にチャンスがあったら、できるだけ自分の場所を作ろうと思ったのだ。それは昨年のアルルでも同じだった。手伝うことによって自分が参加したという実感があった。
今年も火曜日に現地入りする。金曜日のオープニングに向けてまた働くつもりだ。