プアハウスの粗食。

グループ展が終わった後の数日というのは穏やかにいられる。

パリから屋久島フォトフェスティバルのオーガナイザーが東京にやってきた。大阪と京都で打ち合わせを終え 東京で二日間滞在し、福岡と鹿児島に移動し打ち合わせ、屋久島で二日間、再び大阪に戻り撮影のプロジェクト、京都で展示会場の確認後パリに戻るそうだ。

来年は3月、4月、5月、7月に屋久島フォトフェスティバル関連のイベントを企画しているという。なんてタフなんだ。フランス人だからなのか、肉食だからなのか分からないがワークショップのグループ展規模であたふたしている僕には到底真似できない。

「フェスティバルとギャラリーと出版社はやってはいけない」を座右の銘にしておきたい。

そのどれもが魅力的だから始末が悪い。そしていずれもが自分の喜びのためではなく、他人が喜ぶことを目指している。

自分のキャリアアップよりも自分が関係している場所のキャリアアップのほうが何倍も嬉しくなってきた。2Bであったり、冬青であったり、屋久島フォトフェスティバルであったり。自分だけ楽しいよりも、皆が楽しいほうがいいに決まっている。

自分のことも他人のことも考えられる人に会うたびに、バランスということを考えさせられる。極端と極端ではなく、 真ん中が大事だという意味が近頃ようやくしみてきた。

ああ、今日は穏やかだ。