ニコンサロンで写真展を開いた人だけが手にできる「ニコンワイン」でささやかな打ち上げ。ちょっと渋めの味だった。

サンタフェには来週5日水曜日に出発する。ロスからアルバカーキに乗り換え、そこから車でサンタフェに入る。

レビューサンタフェの準備を始めたのが昨年の暮れ。応募締め切りが今年1月末。結果発表は3月末だったが、補欠の僕に知らせが来たのが5月の頭。この半年ずっとサンタフェが頭の中の大部分を占めている。

2007年アルルに行ったときはどんな感じだったか日記を見返してみたら写真集や文庫の発売も重なってノリノリな感じだった。なんだか書かれていることが他人事のように感じる。46歳の時だ。あれから6年。

アルルの時はレビューというものがどんなものかまったく知らなかった。今回は色々情報が入ってくるからちょっとドキドキする。

レビューに持っていくプリントは16x20のブックマットにして18枚にしようと思っていたが、それでは多いような気がしてきた。

師匠と呼べる人がいない僕は、迷った時に相談する相手がいない。こういう時は冬青の高橋社長だけが頼りだ。忙しい社長に打ち合わせと打ち合わせの間に時間を作ってもらって会いに行った。高橋社長は僕の写真を8年間見てくれているし、社長は国内で何度もレビュワーをしていて、プレゼンテーションのツボを知っている。

見てもらったら案の定僕が入れるかどうか迷っていた写真を「これは入れなくてもいいんじゃないでしょうか」と指摘した。反発はなく、もっともな話に思えた。僕はこれまで写真のセレクトで社長とまったく意見が異なったということはない気がする。ベースにあるものが似ているのかいつも納得できるのだ。

二人でセレクトし並びを直し、結局は12枚に絞ることにした。マットにはいれないで、あと10枚くらいはアザーとして持っていくが、メイン12枚でも十分通じるはずだ。後は写真集『da.gasita』を見せればばいい。

レビューサンタフェのレビュワー(写真を見てくれる人)のリストには「LA MOMA」とか「ゲッティ美術館」「ナショナルジオグラフィック」「ニューヨークタイムス」」など錚々たるメンバーが並んでいる。その中には日本人で唯一神戸「タントテンポ」の杉山さんの名前がある。

プリントを用意してレビュワーの希望リストを作って、通訳の人に渡す資料をまとめて。

「旅は準備しているときが一番楽しい」というが、今まさにその状態だ。