昨日の晩は思いきって鍋を食べてみた。おいしいうどんをもらっていたからだ。汗だくになって食べたら、かえって爽快な気分になれた。食後のデザートはガリガリ君ソーダ味。
近頃土日は9月のワークショップグループ展のプリントのため暗室に入るものが多い。前回3月のグループ展はデジタルが目立ったが、今回はフィルムでプリント派が多いようだ。それもカラープリントで制作しているものが多い。
「カラーはデジタルになっていき、モノクロは印画紙が残る」という話を聞くが、どうなんだろう。アジアを2カ月かけて回ってきた写真を見る機会があった。事務所の大テーブルに並べられたのはオリンパスのE-P1に17ミリのレンズをつけて撮られている。A3のインクジェット用紙「月光グリーンラベル」に伸ばされたプリントを見て驚いた。フィルムでいったら67サイズ以上のクオリティがあるのだ。
わざわざ言わなければ、これがデジタルで撮られ、インクジェットでプリントされているとは誰も分からない。
しかも夜の風景が見た目のように写っている。フィルムではあきらめるしかなかったシーンが写っている。データはJPEGモノクロモードで撮られたものを、ほぼそのままプリントしているという。彼は旅に苦労してモノクロフィルムを数十本持参したらしいが、結局作品はE-P1で撮ったものだけになった。
もし、この作品が1990年代に発表されたら大きな話題になっただろう。
そのあと、別の人が撮ったカラープリントがテーブルに並べられた。ローライで撮って、フジのカラー印画紙にプリントされている。
カラーペーパーの光沢感が美しい。数多くのインクジェットペーパーを使い、見てきたが、印画紙の光沢感を越すものは未だに知らない。アナログカラープリントのコントラストは印画紙に依存し、コントロールできないし、色の調整にも限度がある。
でも僕はデジタルよりもカラープリントのほうが美しいと思う。
印画紙の供給はフジのみとなってしまい、いつまで続けられるか分からない。でもカラープリントの美しさをインクジェットで越すまではフジに頑張って欲しい。