バイテン日和

ピクトリコの「局紙」と書いたが正しくは「ピクトラン」の「局紙」でした。ピクトリコの棚に置いてあったのでてっきりそうだと思ってました。以上言い訳。

毎日なんの裏づけも取らずに書いています。「だって日記だから」誤字脱字もそのまま。「だって日記だから」(笑)

とはいえ固有名詞が間違ったままでは具合が悪いので気が付いたかたは教えてください。

雑誌東京人の企画で、鬼海弘雄の新しい写真集「東京夢譚」のための座談会があった。お相手は作家いしいしんじ、アーティスト大竹伸朗の両人。極めて濃い面子だ。

久々に面白い撮影だ。せっかくだから(なにがせっかくだかは不明だが)フィルムで撮ることにした。それもなるだけサイズが大きいほうがいい。シノゴかと考えたがここはやっぱりエイトバイテンを使うことにする。

自分のバイテンは以前に処分してしまっているので、買っただけで使わずにしまわれているに違いない漂流者のバイテンを借してもらうことにした。

撮影の朝、鬼海さんに電話して「今日の撮影にハッセルを持ってきて」とお願いした。すると「やだよ〜、そんなの恥ずかしいじゃない。GRDならいいよ」と予想通りの答え。

「なに言ってるの。鬼海弘雄と言えばハッセルでしょ。それに今日はモノクロで撮るから画面に光るものが欲しいんだよね」

すると「おお、そうか。うまいこと言うねえ。じゃあ考えとく」「考えないでいいから持ってきてね」と再度お願い。

モノクロがトーンのみで構成されているということが理解できるものだけの会話だったのだ。