作家恩田陸の撮影。神楽坂での撮影だったので、以前写真展をやったことのある「アユミギャラリー」の軒先を使わせてもらう。
玄関先に花が咲いていてちょうどよかった。外にテーブルとベンチも置いてあるので撮影場所にはことかかない。
今日の仕事はこの場所を知っていたことで80パーセント終わったも同然だった。
早めに終わったので銀座へまわる。銀座1丁目で田所美恵子「誰も見たことのないもうひとつのパリ針穴写真展」をやっているのだ。http://www.pola-ma.jp/schedule/index.html
先日購入したピンホールで試し撮りしてみたらびっくりするほどよく写った。あまりによく写っていてピンホールだと言わなければわからないくらいのものもあった。真円に近いピンホールと現代の高性能なフィルムのおかげだろう。
田所さんは針穴写真のオーソリティで、20年以上も前から針穴写真のパリを発表し続けている。彼女の撮るパリは不思議な魅力に満ちている。ピンホールゆえ手前から奥までパンフォーカス(全てにピントが合っている状態)になっているのだが、どこか甘く湿度が感じられる。17世紀のパリが写っているようだ。
空き缶とフィルムと針穴さえあれば写真は撮れる。当たり前でとっても不思議なのが針穴写真だ。