風邪をひいて4日間外に出なかったら、気分が落ち込んできた。クヨクヨとしょうがないことばかり考えてしまう。
久しぶりに外に出て人に会う。夜はモノクロワークショップだった。デイズフォトギャラリーから新装オープンした「ルーニー」へ。赤坂東京写真文化館で学芸員だった篠原さんが始めたギャラリーだ。
講師は北井一夫氏。1970年台後半アサヒカメラで連載されていた「村へ」のシリーズはオンタイムで見ていた。僕が高校生の頃だ。
この講座に出ると本当に元気になる。北井さんの語り口が柔らかで、それでいて大事なことはしっかり押さえていて時間オーバーの3時間半の講座はあっという間だった。たまたまギャラリーに来ていたハービー山口さんも特別聴講生として北井さんの話を聞いていた。
そのまま散会するのはもったいなくて北井さんを囲んで居酒屋へ。北井さんは「写真集がいっぱい出ていていですねえ、って言うけど毎回毎回大変なんだよ。なかなか売れないし」と笑っていた。
「大事なのは続けていけること。儲からなくても写真を続けていけるけどテーマがなくなったら続けることはできない」
かなり元気になって家路についた。