おいしいキムチが手に入ったのでチゲ鍋。久しぶりだ。

台風並みの強風。ビニール傘がひしゃげ、しかたなくコンビニで360円の傘を買うが、ものの一分でホネがよじれてしまった。

コダックフォトサロンで9月の写真展の打ち合わせ。だいたいの要領は分かっているので確認だけ。11年前にやった時とフォトサロンの場所は変わっているが、キュレーターの人は同じなので話が早い。

コダックのオンラインフォトギャラリー用のデータを持って行ったのだが、ウィンドウズで作った写真データをマックで動作確認したら薄っぺらな画像になってしまった。モニターのガンマ値が違うためだ。

モニター設定をマックの1.8からウィンドウズの2.2にしたら絵がしっかりしまっていい感じになった。特にモノクロ画像だったためガンマ値の違いが大きく出たようだ。結局ウィンドウズにあわせることにする。それにしてもその差は大きい。

銀座ニコンサロンで鬼海弘雄土門拳賞受賞写真展「PERSONA」をやっていたので見に行く。オリジナルプリントの美しさに会場を何周もしてしまう。意を決して写真集「PERSONA」を会場で購入。

鬼海さんがいたのでサインをいれてもらう。やっぱり「にがてなんだよね」と言っていた。「あなたの名前をいれましょうか?」といってくれたのでお願いする。芳名帳の「渡部さとる」というところを指差して「これです」とお願いした。

しかーし、定価9750円の豪華本には「渡辺とおる」としっかり書かれてしまった。おいおい、2つもチガウよ… いおうかどうかちょっと悩んだが、まあこれも鬼海さんらしくていいかとそのままにした。

その後印刷の話しになり、「PERSONA」は黒に特色が2つ、最後にニスを引く4色刷りだというのが分かった。どうりで美しいはずだ。おそらく現在の出版では限界近くまでの印刷だろう。

「浅草にはまだ通っていますか」と聞いたら「テレビ(昨年暮れの情熱大陸)で顔がばれたせいでやりにくなっちゃった。しばらくほとぼりをさまそうと思って。テレビに出てもいいことは一つもないなあ。仕事もこないし」冗談とも本音ともつかないことをいっていた。

風雨の中、重い写真集をかかえて「2B」に戻る。箱から出して1枚1枚ゆっくりめくる。何度でも楽しめる写真集だ。

最後のページに鬼海さん本人が出ていてもなんの不思議もない。そんな感じの人だった。