晩御飯は鉄板でチヂミと焼きうどん。

超高級外車ベントレーに乗って、伊豆修善寺の超高級旅館「あさば」へ一泊。もしこれがプライベートなら年収1億はくだらないカメラマンだということになる。

ベントレーに乗って(当然助手席だが)高速道路を走ると、目の前の車が弾けるように道を空けてくれる。モーゼの海割りみたいだ。走行感覚は、擬音でいうなら「ドシューッ」。2トン以上の車体を450馬力が引っ張る。お値段4千万円弱で、今予約を入れても手に入るのは来年の春先だそうだ。

仕事で行ってしまえば、「あさば」に泊まろうともリラックスはできない。食事と温泉は堪能したけど。朝6時には撮影開始。車を旅館の玄関先に入れて撮る。撮影の間だけ雨が小降りになってくれたのでありがたかった。昨日の晩は雨が強く、今日も土砂降りだったらどうしようと気をもんでいたのだ。雨に濡れたベントレーが美しい。反射を抑えるためにPLフィルターを使う。

車に宿に料理にと、大忙し。シノゴと35ミリを使うが、テスト現像の上がりを見たらその差はあんまり感じられなかった。35ミリだけでも大丈夫なのだろうが、やっぱり気合が入りづらいしなあ。

東京に帰って現像を出した後、先日見に行った當麻妙写真展「Tamagawa 」をもう一度アシTとともに見に行く。乾いたトーンのプリントが気になってしまう。青空の軽さが美しい。僕が同じ写真展に二度行くのは珍しい。

テスト現像を確認した後、デザイナーの事務所で打ち合わせ。ある雑誌がリニューアルするため、新しくインタビューページを受け持つことになった。このご時世になんてお金がかかっている雑誌なんだと、今まで出ている号を見てため息をつく。印刷の仕上がりもこれ以上のものは考えられないほど。だれが買っているのかちょっと不思議。だって雑誌の定価が2千円だもの。