前回「欧米ではノスタルジーがネガティブに捉えられる」と書いたが、主にアメリカでの話のようだ。
この記事を教えてくれたのは英文ステートメントを見てもらっている横内重雄さん。アメリカ育ちの彼によるとアメリカでは
"Nostalgia"の類語(synonyms)はほぼ全て、後ろ向きでネガティブな言葉です:
longing (思慕)
pining (思慕)
remorse (悔恨)
sentimentality (感傷)
wistfulness (物欲しい)
yearning (切望)
homesickness (郷愁)
reminiscence (追憶)
schmaltz (音楽・文学などの極端な感傷主義)
英国と違って、米国は競争社会故に「負け犬(looser)」や「泣き虫(whimp)」は嫌われようですね。
イギリスを捨てて新天地アメリカへと旅だった子孫なわけだから、フロンティアが正義で過去を振り返るノスタルジーは悪と考えられるのも杳然なわけだ。
語りつがれるものが感じ方を決定するというのがはっきりしてきた。