箱の中の入っていたもの

朝 サーモンの玄米パスタ

夜 他人丼、サラダ、味噌汁

夜食 乾燥豆、夏蜜柑、アイスクリーム

 

昨夜の美術史講座は「宗教」だった。日本ではあまり語ることはないが、多くの美術作品の背景に宗教「神」がある。

今でこそ少なくなってきたが、ハリウッド映画も神様ものが多い。

誰もが知っているインディ・ジョーンズシリーズもそうだ。第一作「レイダース失われたアーク」で出てくるアークは日本語で「聖櫃」と訳されていたが、公開当時、僕はそれが何のことか全然わからなかった。なぜそれを取り戻すのに命をかけて、なぜそれが強大に力を宿しているのか気にもとめていなかった。

ところがユダヤ教を知るようになって、その聖櫃には、モーセが神から授かったという「十戒」を刻んだ石板が納められていることを知って驚いた。

「十戒」はユダヤ教だけではなく、キリスト教、イスラム教にも大きな影響を与えている。その石板は神からの授かりものだから、それはそれは強大な力があるだろうことは容易に想像できる。でも歴史上忽然と姿を消していて、現在本物がどこにあるか定かではない。インディ・ジョーンズが探したのはアフリカ。一説にはエチオピアにあるという話もある。

そりゃキリスト教ベースのアメリカでは大ヒットするわけだ。子どもの頃から親しんでいる聖書(旧約聖書)に書かれている聖櫃の話が題材になっているのだから。僕もそれを知ってから映画を見直すと、シリーズ3作にわたって至る所に宗教的伏線がはられていて、それを回収していく物語になっている。

 

神様がいるかどうかは個人的な問題だが、世界を見渡してみると、存在することが前提で話が進んでいることが多い。だから宗教の大まかな成り立ちだけでも知ることは、多くの美術作品を楽しむ時に必要なんじゃないかと思っていて、それで美術史講座に宗教の回を作ったのだ。