学食で中央カレー。

毎日蒸し暑い。もう梅雨はあけたんじゃないだろうか。

ワークショップ57期は土曜日午前、午後、日曜日と珍しく満遍なく埋まってきている。まだ各回に数名の余裕があります。

今日も夕方から講座だった。宮津大輔先生の「アートと経済」。

宮津さんは横浜美術大学の教授だが、現代アートコレクターとして有名だ。著書に「現代アートを買おう!」(集英社新書)「現代アート経済学」(光文社新書)などがある。

ポートフォリオレビューを受けるようになって「コレクター」というのが立派な肩書きになりうるということを知った。その存在はキュレーターより目立つ、というか周囲がざわつく(笑)

日本でも「美術コレクターです」と名乗る人が増えてきた。宮津さんは自分の給料をやりくりして400点のコレクションを作り上げている。世界レベルで市井のコレクターというと映画にもなった「ハーブアンドドロシー」を思い出す。

実際に買う立場の人の話だから面白いに決まっている。

今日のキーワード。
シンギュラリティ 2045年 AIが人間を超える
LGBT 性的少数者 ジェンダーを超えて
ディアスポラ ユダヤの言葉 種が飛んで行ったところで芽生える
マーケットパワー 中国 中東 オーバーシーズチャイニーズ

特にディアスポラ現代アートの関係性、ユダヤ人アーティストが生まれた訳を知ることができた。

偶像崇拝を禁止しているユダヤ教がアメリカ抽象絵画誕生と深く結びついている。アメリカ抽象絵画のキーパーソンといえばクレメント・グリーンバーグ。彼はリトアニアユダヤ人だった。マークロスコー、バーネットニューマンもユダヤ人。

人種宗教が絡み合ってアートマーケットを生み出している。良い作家と売れる作家は違う。シンジケートのような巨大な渦が価値を作り出している等々。

5年前からやってきた知識の断片が少しづつ結びついてくるようで楽しい。