屋久島はおいしい。

香港から帰ってちょろっと仕事をして、すぐに屋久島へ。

遊んでばかりみたいで気がひける。

屋久島のギャラリーTABIRAで僕の写真展が4月1日から5月8日まで開かれる。
https://www.facebook.com/Tabira-and-Gallery-674003455981173/

それに合わせての来島なのだ。グループ展はあちこち参加してきたが、実は東京以外で個展をやるのは初めて。搬入のために飛行場から直接ギャラリーに入った。半年前の屋久島フォトフェスティバルを思い出す。そしてやっぱりハレパネを切る(笑)

個展のために来たのだが 、今回は4回目の来島にして初めて縄文杉に登ることになっていた。ギャラリーオーナーの田平さんは元木こりの山ガイドでもある。通常は日帰りのところをじっくり楽しむために山泊することにした。

10キロ近い荷物を背負って1日10時間も歩けるか心配だったが、休憩のタイミングや食事、コース取りが考え抜かれていて、まったく疲れることはなかった。

山道が混み合う時間は森の中に抜けてゆっくりして、外れた頃合いに戻るから他の登山客にペースが乱されない。登山口を7時に出て、縄文杉に着いたのは夕方5時。その頃は縄文杉の展望デッキには誰も人がおらず、じっくり堪能することができた。

しかし本当のことを言うとデッキから見る縄文杉よりも、深い森の中に入って直に屋久杉を感じられたことのほうがはるかに面白かった。もし屋久島に来て縄文杉を見るなら、ガイドをつけて一泊したほうがいいと思う。ガイドなしでも道が整備されていて登山客も多いから迷う心配はないが、日帰りでは、ただ黙々と歩くだけで森を楽しめないと思う。

山ガイドってすごいなと思う。人がすっぽりはいりそうな、見たこともない超大型ザックに30キロの荷物を入れて山を歩き、植物や生態系や歴史を話し、料理を作り、皆の体調を管理する。オヤツを食べる順番もあって、体が欲しがるタイミングで塩気や甘味を補給してくれる。男っぽいのに繊細。



今回は香港同様フジGF670にフジ160NSの220ネガカラーを持って行った。きれいに写すならデジタルカメラのほうがいいのだろうが、ちょろっと山に登ったくらいで写真が撮れるとも思わない。なのでいつもと変わらないことをしようと思った。

東京、香港、屋久島、今月末は京都、7月はフランスと今年前半ははネガカラーで撮るつもり。どんどん溜まる感じがいい。

そういえばコロンビアのオムニテック上下は大活躍だった。特にパンツは雨に強く蒸れないため、雨が降り出してもレインウェアを履かずに済む。レインウェアの脱ぎ履きは面倒で体力を使うものだ。

今回は曇りから小雨が降って、霧が出て、それが木々に反射して全体が緑色に染まる。霧が晴れて一瞬日が差し込むと劇的に世界が変わる。山歩きは晴れていればいいってもんじゃないと実感。

昨日は種子島に行って、今日は屋久島を回り、明日帰る。金曜日に仕事をして、土日からはワークショップ53期が始まる。

そういえば僕の仕事も写真のガイドみたいなことをしているわけだな。