北海道で撮影した23本のフィルムのベタ焼きを作ってRCペーパーにプリント。
とっておきのイルフォードRCウォームトーンを使う。ずっと海外通販でしか買えなかったが、先日ヨドバシに普通に置いてあって驚いた。値段は張るがこの印画紙はとても使いやすい。
なんとか3枚は「俺って天才」と思わせてくれるものがあった。これがバライタに焼くと残るのは1枚か?
来週は本番プリント。
仕事でEOS5DMark3を使ってひと月。使いはじめはMark2との違いを見いだせなかったが、一旦高感度の恩恵を受けるともう手放せない。
昨日はある映画監督の撮影で、予定していなかったカットを撮ろうということになった。動きがあるカットをハンディのストロボで追いかけようとしたのだが、チャージを待つ時間がまどろっこしい。
思い切って感度を400から3200に変えて撮ることにした。これで絞りはそのままでシャッタースピードは60分の1秒から500分の1秒に変えることができる。
感度3200で撮影しても問題ないことはすでにテストずみ。今回の結果も上々で、メインカットに使おうという話になった。
5DMark3の最高設定感度は25600。さすがに荒れるが条件の厳しいところなら使う価値は十分にある。
ワークショップで暗室作業をしているところを資料用に撮ろうと思って感度を25600にしてみた。
オレンジ色のセーフライトの下では作業をしているところが肉眼では認識できるがカメラのファインダー越しにはまったくみえない。もちろんオートフォーカスも効かない。勘でだいたいのところに合わせた。
絞り優先オートで絞りを開放のF2に設定してシャッターを半押しするとシャッタースピードは15分の1秒と出た。そのままシャッターを切ると、モニターに映った画像は驚いたことに細部が肉眼よりはっきり見える。
見えないものまで写るということだ。しかも手持ち撮影でだ。
機材の進化とともに考え方を新たにしていかないと、古臭いものしか、手慣れたシチュエーションでしか撮らなくなってしまう。
5DMark3にしたからには積極的に高感度を使えるようにならないと。