48歳

昨日は誕生日だった。

48回目の誕生日。子供の頃に感じていた48歳はかなり大人、でも実際の48歳はまったく違う。全然落ち着きがない。「よんじゅうはっさい」の響きはいい。

48年前の米沢ってすごいところだったんだろうな。ちょっと山のほうの集落は冬には完全孤立していたそうだし。

でもその時代を生きてきた爺さん婆さんは生きるための術を何でも知っていてかっこ良かった。

これからの目標はかっこいい大人になることだな。娘にさえ「お父さんは好きなことばっかりして」と怒られるから。

妻の知り合いの写真展に行く。もう60歳を過ぎているが現役のカメラマンで、奥さんの陶芸と一緒に作品を展示していた。

カメラマンが華やかな職業のひとつだった頃、とてもいい仕事をしていた方で話がとても面白い。

その後ギャラリーコスモスでピクトランの写真展を見る。局紙以外にメタル、クリスタル、バライタとバリエーションが出ていて、特にクリスタルの質感が良かった。

インクジェットでここまで出せるようになったかと思うと感慨ぶかい。エプソンのプリンターの組み合わせで相当高レベルのものを個人で作り出せるようになった。

グリフィン美術館に収める作品の中にカラーが1点あって、それを何で出力するか悩んでいた。ピクトランのクリスタルは試してみる価値がありそうだ。早速その場でペーパーを購入した。

面白かったのはクリスタルのペーパーとOHPのペーパーを重ねて1枚にしてライトビュワーで展示していたもので、これは実際見てみないと説明しづらいがかなりいける。

実はこれと似た手法で僕はプリントを制作していた時期がある。それがうけてカメラマンとして軌道にのったのだ。

6時からは築地で写真家の集まり。鉄道や、スポーツ、動物、自然、女性、馬、ドキュメンタリー… その筋のトップのカメラマンが集まった。

この集まりは雑誌CAPAの「写し屋の肖像」に登場したカメラマンの集まりで今カメラマンとして旬の人たちが紹介されるページだ。僕もどういうわけかそのページに出た。もちろん最高齢だ。あっ、不肖宮嶋も出ていたか。

集まったカメラマンは基本は同じだがバリエーションが違う感じ。話の筋は一緒。だから話は止まらない。築地の夜はバカ話でふけていく。