英語のレジュメ作り

ボストンのギャラリーに以前英語で作ったレジュメ(バイオグラフィー)と自分の写真制作についての文章を送ったら相手が「あなたの文章はとても素晴らしい!美しい英語で読んでいて気持ちがよかった。あなたとあなたの写真が何から由来しているかがはっきりと理解できた。これからいい関係を続けていけそうだ。」と返信があった。

最初は英語を覚えるために始めたレジュメ作りは、意外にも即効薬としての効き目もあった。パリフォトでは全文丸暗記のかいがあって写真集の説明を通訳無しですることができた。反応を見ると通じているようだ。横で見ていたスタッフから「すごいですねえ、いっぱい喋ってましたねえ」と驚かれたがそれ以外はからっきし(笑)でも大事なことはそこの所だし。

レジュメ作りは英語上達には必ずしも役にたたないかもしれない。それをやったところで英会話ができるようになるわけでもない。

でも、確実に自分の写真がどこから生まれているかが「はっきり」分かるようになる。

前回募集した英語のレジュメ作りの講座は5人が参加し、毎回夜更けまで英語談義ではなく写真談義に熱くなっていた。現役バリバリコマーシャルカメラマンもいてメンバーは多彩だった。

そして全員が最後には自分の写真を深く理解できた。英語で自分の写真を考えることで、シンプルに、ストレートに掘り下げることができる。日本語だったらそうはいかない。言い回しを用いなんとなく分かったようなことを書いてしまう。

そして作り上げたものは、即効薬としてすぐに用いることができる。英語で作ったものをベースに日本語または別の言語に翻訳すれば色んな場面で使うことができる。