ParisPhoto2008終了。夜7時からブースの撤収作業を行い軽いパーティで乾杯をして5日間の日程を終えた。
写真集は思ったようには売れなかった。値付けもあったろうし、プロモーションに欠けた部分もあった。ただ並べているだけじゃ物は動かない。
日本人作家のプリントはいい動きがあったようだ。赤丸がついていなくても水面下で進んでいるものも多いという。
作家がなぜ会場に来るかというと、連日美術館、ギャラリー、コレクターと会場外で打ち合わせを重ねているのだ。
会場で写真を見て気に入ったから買う、というよりもっと奥深い駆け引きが存在するようだ。
写真集で言えば、一般顧客もさることながらブックバイヤーとの交渉も大きい。traverseを仕入れたいと以前メールで出版社にオファーをかけてきたオランダのブックショップが会場にやってきて、冬青の他の写真集も含めて交渉していたり、冬青へアメリカのビッグフェアへのオファーもあった。
売るということがどんなことか改めて肌で実感できた。売れ筋も存在するが、もっていった写真集で1冊も売れなかったというものはなかった。
毎日毎日会場を暇さえあれば回遊し、写真を見続けた。たとえは悪いがワークショップのグループ展でルデコにいるようだと思ってしまった(笑)あれのスペシャル版なのだ。
毎日発見がある。5日間という時間は貴重だった。身銭を切ってパリフォトに参加したことは後からジワジワ身にしみてくるはず。
来てよかった。