3億6千万円の写真

先日10日のギャラリートークショーで過去最高価格の写真は、1999年に落札されたギュスターヴ・ル・グレイ8600万円だと言ったが、今月14日にサザビーズエドワードスタイケンの写真が約3億6千万円で落札された。http://www.asahi.com/international/update/0216/005.html

同時にオークションにかけられた、アルフレッド・スティーグリッツが撮影した、妻で米画家ジョージア・オキーフの手とヌード写真が、それぞれ147万2000ドル(約1億73000万円)と136万ドル(約1億6000万円)で落札され、こちらも過去の最高落札額を上回ったと伝えている。

現代作家のものより、19世紀後半か、20世紀前半の写真が高値をつけている。作品数が少ない希少性のせいだと言われている。今回のスタイケンの作品も3枚しか現存せず、2枚は美術館が所蔵している。オークションにかけられた作品もニューヨークのメトロポリタン美術館が出している。

銀塩写真が発明されて180年。売買されるようになってまだ数十年。デジタルが主流になってようやく写真に価値が出てきたのか。