講座終了後、齋藤さんを囲んで沖縄居酒屋へ。

初台オペラシティに「森山新宿荒木」展を見に行く。年末年始に二人を撮影しているので楽しみにしていた。

入場料900円。でもそれに見合ボリュームだった。写真的には新作より70年80年台のほうが好きだが、もうそんなことはどうでもいい。写真を見るというより二人を見にいったようなものだ。

だから昨年の夏、二人が新宿を撮り歩くムービーが一番面白かったとも言える。荒木にマキナはよく似合う。マキナ嫌いな僕に「マキナいいかも」と思わせてしまう。

森山大道が肩から下げている一眼レフが気になってしょうがない(ミノルタのαだった)。右手に握られているのはGR21か?そんなことばかり見ていた。

最後に野村佐紀子撮影の二人のスナップポートレートがあり、それも面白い。なんだか二人が他人じゃないような気になってしまう。

不動産企業の撮影の後アシスタントと別れ新宿で降ろしてもらう。7万円を銀行から引き出してヨドバシに向かう。コシナR3Aが目的だ。M7と同じような性能で値段が5倍以上違う。ボディも小柄で塗装もいい感じに見える。

ヨドバシにおいてあった実機をいじり倒すがいまひとつピンとこない。コンタックスの新しいボディが出るまでちょっと待つことにした。

新宿から築地の朝日新聞へ。メイキングモノクロームのワークショップの日だ。講師は齋藤亮一さん。以前からのファンでもある。毎年のように写真展を開きこれまで9冊もの写真集を出している。二冊目でうなっている誰かとは大違いだ。

物腰は柔らかいが写真の批評は厳しい。「まだまだです。もっと撮らないと」齋藤さんの中国を旅した写真集に費やしたフィルムは1000本だそうだ。それを聞いて目まいがした。1000本といったら毎月10本撮っても8年かかる!

「量=質」とよく言われるが納得だ。逆に言えば1000本撮ったからあの信じられないような写真が生まれたのだろう。

今年の目標がひつつ出来た。とにかく量を撮ろうと思う。

一晩悩んだあげく「新風舎平間至賞」に応募した。結果は3月末になる。