月曜日から3日間米沢に帰っていた。23日まで山形県立美術館で「牛腸茂雄1946-1983」をやっていたので帰省がてら見に行った。
東京でやっていた時はチケットを関係者から送ってもらって楽しみにしていたのだが、台風やら自分の写真展やら、なんだかんだで見逃してしまった。見に行った人は皆「よかった」と口をそろえるので山形会場最終日に間に合わせた。
牛腸茂雄は媒体を雑誌や写真展ではなく写真集にもとめた。1回より2回、2回より3回と、見るたびに心に沁みてくる写真だ。でも今回オリジナルプリントを見るにいたり、その美しさにまいってしまった。牛腸茂雄が没後20年たって再評価され、もう一度プリントを見ることができる機会があったのは幸せだった。
休日なのに人が少なかった。残念だがゆっくり見ることができてよかった。今年一番の写真展だったと思う。図録を購入。テキストもしっかりしていて、ベタ焼きもあった。
1泊は母のところへ、もう1泊は駅前のホテルへ。今回中学時代に一番仲のよかった友人と25年ぶりに再会できた。
大きく笑う友人の目じりに深い笑い皺ができた。それを見て彼の25年が見えたような気がした。43歳、大変だけど楽しくやっているよ、と言っているようだった。
友人は酒を空けるたびに「今日は本当に幸せだ」と言った。僕もそのとおりだった。