土曜日はワークショップ2期目の暗室作業、日曜日は第1期受講生のための暗室開放日。
プリントは楽しい。デジタルプリントもいいがアナログの魅力はやってみないとわからない。デジタルより制約は多いし、手間はかかるし、コストも高い。でも写真をやるなら一度は経験したほうがいい。
そのうち写真学校でも写真科から名称がビジュアル科に変わっていって、暗室作業は「特殊写真技法」とかの授業の一部になっていくだろうな。そしたらモノクロプリントをやる写真家は伝統技法伝達者か?
先月買ってナイショにしておいた「コーワ6」を妻にお披露目。85ミリレンズ付きで5万5千円でした。
製薬会社のコーワが1970年代に作ったカメラらしい。学生の頃売っていたのを覚えている。ハッセルとローライがくっついたような縦長のフォルム。レンズは交換できるがフィルムバックは替えられない。各部の造りはしっかりしている。なによりシャッターが軽いのがいい。触れただけで落ちる。難点は重いことと、専用ストラップが手に入らないことか。
突然の土砂降りがやんだら晴れ間がのぞいた。コーワ6にコダックポートラのウルトラを詰めてアパートの屋上に登る。ついてきた娘をモデルにして1ロール。沈みきった太陽から薄い光がこぼれる。