最後のホテル撮影。新宿パークハイアット。新しくできるデリカテッセンを撮る。
ここぞというポジションで撮ろうとしたらショーケースの中身が寂しいということで広報からNGが出る。「ここしかない」と説得するが、いい顔をしてくれない。やむなく別の場所から撮る。ポラを比べると間違いなく前所がいいんだけどなあ。
昨日撮ったダンディ坂野の上がりは、絞りを動かしていないのに露出にバラつきがあった。調べるとハッセルの５０ミリの絞りの動きが鈍い。絞り羽根のオイルが回っているようだ。シンクロの調子が悪い100ミリと一緒に恵比寿の角田さんのところに修理に出す。
ハッセル修理一筋の角田さんには、以前からずっとお世話になっている。彼がいるからこそハッセルを安心して使うことができる。ハッセルは丈夫だが、故障知らずということではない。反対に壊れやすいといってもいい。絞りやシャッターを数年に一度メンテナンスをしないときちんと作動しないのだ。しかし直せば何十年前のモデルでも使うことができる。
角田さんはハッセル好きのため、近頃のプロカメラマンのハッセル離れを憂いている。しかし僕の周りのカメラマンはハッセル使いが意外と多い。僕自身なんだかんだといってもメインの機材はいまだにハッセルだったりする。
