おでんを作る。利きビールテストにまたも敗れる。

いい天気。こころなしか暖かい。現像機の水温は14℃を指していた。

昨日、一昨日のプリント。モノクロネガで撮ったものをカラーペーパーに焼く。このほうが印刷に合うような気がする。試しにデジカメで撮った同じカットをパソコンでモノクロ変換して出力してみる。結果はフィルムからのプリントに分があった。

しかしネガで撮ったものを、高性能のスキャナーで読み込んで出力したならプリントよりうまく出るかもしれない。「季刊クラシックカメラ ローライ特集号」で友人のカメラマン海原氏がこの方法で印刷原稿を作っていた。上海を舞台とした美しい写真で、てっきりモノクロプリントだとばかり思っていた。ふとデータを見ると、「ニコンクールスキャン8000EDで読み込んだものをエプソンPM-4000PXで出力」と書いてある。彼ほどのプリントテクニックの持ち主がデジタル出力を選ぶとは。この写真がパソコンを買い換えるきっかけの一つになった。

昨日出力してあった「東京」の写真を張り合わせて本を作ることにした。前回写真集を作った時に、出版社が決まる前にデザイナーがプリントアウトしたもので見本を作ってくれた。これによって話しが具体化していき、出版に結びついた経験がある。

ところが張り合わせなどの丁寧な仕事は、まったくもって苦手である。頼みのアシTは風邪で今日は休んでいる。月曜日まで待てばいいのだろうが、どうにも気になって仕方がない。意を決して自分でやってみることにした。張り合わせていくとどんどんずれていくのがわかる。収拾がつかないところまでいってしまった。それをなだめすかして、なんとか二時間かけて終了。

空き箱の段ボールを表紙にして、世界でたった一つの写真集が完成した。