ロンボクで二泊したリゾートは海沿いのとてもいいホテルだった。
確かにいいホテルだったのだが、足が痛くてテンションは下がりっぱなし。しかもマジックマッサージを受けたあとは放心状態になってしまい、ホテルに戻ってもウツウツとして妻に嫌がられる。
足が痛いというだけでやる気まで失せるとは。なんだか爺さんになった気分だ。
このままこのホテルに居続けるわけにもいかない。いいホテルなのだが、レストランが今一つなのだ。ねぼけた味というか、変にこじゃれているというか。
足もマジックマッサージのおかげで段々良くなってきたので、このホテルを出ようということになった。夜レセプションで他の島へ行く手段を聞いたらロンボクからはフローレスとスンバワに行けることがわかった。
いずれも朝一番のフライとしかなく、翌日は無理だという。アディさんというコンシェルジュが対応してくれたのだが、明日なら彼がフライトと現地ドライバーなどもアレンジしてくれるという。相談した結果予算的なこともあり、スンバワ島へ行くことに決めた。
スンバワならフェリーがロンボクから出ているから、ここでドライバーを調達すれば、そもまま車で渡ることができるという。スンバワ島の西端に着いてそのまま島を横断、反対側の東部の空港からバリ島に戻る3泊4日のスケジュールを組んでもらった。
翌々日の午前8時半、宿に迎えの車がやってきた。ドライバーはなんとホテルにいたアディさんだった。「えっ、ホテルはいいの?」と聞いてもニコニコするだけ。助手席には20歳くらいの若者が座っている。彼の息子だと紹介される。
頭の中が???だったが、英語が堪能な彼が一緒に行ってくれるのは心強い。現地のドライバーは英語がいい加減なことが多い。
車はトヨタの四駆。しかも真新しい。これはレンタカーだと言っていた。ともあれスンバワに向けて出発。まずは西側にある港を目指す。