31期募集中

ワークショップ31期は、午後の部に若干名の募集となります。

なんとか31期もできそうな感じになった。年4回の募集なのだが、その度に「もう今回は無理かな」と思う。6年以上も続くとは当初は考えもしていなかった。

始めた頃は、写真集は出していたものの立位置は完全に職業カメラマン。「旅するカメラ」の1巻目を出す直前だった。全8回で、これでも多いかなと思ったくらいだ。とにかく露出をマスターするというのが基本であって全て。その後回を重ねていくうちに回数は徐々に増え、今では12回となった。

撮ることと同時に見ることに大きなウェイトを置いている。毎回講座の最後は写真集を取り出し解説し、見ることへの経験が積みあがったところでビューイングと称するオリジナルプリントを見る回へと結びつく。

12回が終わると写真という山がうっすら見えてくるはず。その後希望者で行うグループ展は、僕が参加者を登山口まで連れていく行為だと皆に説明している。後は山をどう登るも自由。ハイキングコースで中腹まで行ってもいいし、北壁を単独歩行するもよし。他のワークショップを再度受講するのは、ガイドをつけて今を登るのに似ている。

ここで伝えるのは基礎中の基礎。そのため経験豊富な人も、まったくの初心者も席を並べることができる。その人のレベルにあった捕らえ方ができるためだ。だから2Bでは再受講もないし、アドバンスコースも存在しない。その代わりと言ってはなんだが、日曜日は暗室を自由に使うことができる。モノクロもカラーも大判デジタル出力もできる。

そしていつでも誰かが写真を抱えて見せに来る。2Bはそれを皆で共有できるスペースとして考えている。だから「渡部さとるワークショップ」とは呼んでいない、あくまで「ワークショップ2B」。

ちなみに2Bの由来はというと、2階のB号室ということだ。