昨日は友人の結婚式。300人を超す出席者の披露宴だった。端のほうが霞んで見えるほどだ。
またしても着慣れないスーツに革靴。どうして靴底を革張りにするのか理解に苦しむ。あちこちで滑って歩けたものじゃない。
でもホテルに入って分かった。絨毯だととても歩きやすいのだ。あれは地下鉄を使うような人のためのものじゃなくて、車で移動してホテルに乗り付けるためのものなのね。
フルコースのフレンチを3時間かけて食べた。完食が難しいほどの品数。すべてがおいしいのは、さすが老舗ホテル。
式が終わり新郎が最後の挨拶。出だしは調子よくいったものの、途中緊張で予定していた言葉がふっとんだようだ。
詰まる言葉、新婦に助けをもとめる様子に会場が沸いた。その後もたどたどしくも一生懸命感謝の言葉を紡ぐ彼を皆が応援しているように思えた。挨拶が終わると大きな拍手が起き、とてもいい感じで式は終わりを迎えた。
もしこれが流暢によどみなく、能弁に謝辞を述べたなら、予定通りで何も感じなかっただろう。
人に気持ちを伝えるのなら少し不器用なほうがいいということか。赤ワインで酔った僕は、いい気持ちで地下鉄に乗った。
今日は大した用事もなかったので、思い切ってインフルエンザの予防接種を受けに行った。アシFが毎年受けているというので真似してみたのだ。予防接種なんて何十年ぶりだろう。
予防注射は痛い気がしていたのだが、まったく痛くないのに驚いた。時代は変わっているのね。
これなら毎年受けてもいいかと思ってしまった。