東川から戻ったら7月が終わっていた。アルルから始まった長いバカンスが終わった気分だ。
ギャラリー冬青に展示作品を引き取りに行く。1ヶ月の展示でプリント22枚、写真集214冊が売れた。目標の20枚200冊がクリアできてよかった。これでまたギャラリーに呼んでもらうことができる。
写真家にとって受け入れてくれる「箱」があるのはとてもありがたいことだ。審査があるギャラリーでは、チャレンジ的なことがやりづらい。
8月の冬青の展示は、これまでのものとガラリと変わっていて面白い。ポラネガからプリントされたイメージをオリジナルのフレームに入れて額ごと販売している。価格は1万5千円からあり手に入れやすい。http://www.tosei-sha.jp/gallery-top.htm
冬青にオランダの写真家で大学教授というBasWilders氏が来ていた。ちょうど写真集「traverse」を見ていてくれていたので、昨日までの展示プリントも見てもらう。
通訳してくれる女性デザイナーの方がいたので話ができて楽しかった。写真をとても気に入ってくれたのでオランダへのお土産として「traverse」を進呈。
11月の始めにパリに行くといったら「是非パリで会ってワインを飲もう」ということになった。近頃海外が身近になってきた。
アルルで認められた出口こずえは毎日のように海外からメールが届いているという。あるギャラリーから「あなたに投資するから日本で一番優れたプリンターをつけて作品を作ってくれ」と連絡があったそうだ。
ヨーロッパでは写真家の仕事は撮影だけで、プリントはプリンターがやることが多い。
彼女は9月にそのギャラリーに直接作品を持っていくことにした。
アルルの波及効果はまだ続いているのだ。